チャンネル開設から2年ほどで、登録者数13万人に迫る人気動物系YouTube『ポメラニアンのマヨちゃんねる』。
主人公は2020年10月9日生まれのポメラニアン、マヨちゃん。まんまるのふわふわボディが魅力的な女の子です。
2020年12月から飼い主さんと一緒に暮らし始めて、YouTubeで飼い主さんとの日常が投稿されるやいなや瞬く間に人気者に。
YouTubeのコメント欄には「こんな可愛い生命体がこの世に存在したのか?」「毎回マヨちゃんに癒やされています」「見れば見るほど可愛い」など、マヨちゃんに骨抜きにされた人たちの言葉であふれています。
Part1では、マヨちゃんの飼い主さんに、犬を迎える覚悟や、マヨちゃんとの幸せな生活を語っていただきました。
Part2は、YouTube動画『ポメラニアンのマヨちゃんねる』を始めたきっかけや、飼い主さんがYouTubeで気をつけていることなどを教えてもらいました。これから動物系YouTubeを始めようと思っている人も参考になるかもしれませんよ。
(※コロナ感染対策をしっかりして取材に臨んでいます)
あくまでも主役はマヨなので僕の顔は出しません
──マヨちゃんを飼い始めてすぐにYouTubeチャンネルを開設されましたが、反響はいかがですか?
「正直、こんなに反響があるとは思わなかったので驚いています。最初は純粋にマヨの成長を映像で残しておきたいという気持ちで始めたのに、いつの間にか見てくれる方が増えてありがたい気持ちでいっぱいで。
もともと動物を飼ったことがなかったので、わからないことだらけだったんですけど、YouTubeを通してコメント欄でアドバイスをもらってみなさんに助けていただいています。本当に視聴者の方と一緒に、マヨを育ててる感覚ですね(笑)」
──具体的にはどんなアドバイスがありましたか?
「初歩的なことだと、YouTubeを始めたばかりの動画でカリカリのドライフードをあげている映像をアップしたら、『パピーの頃は、フードをふやかしたほうがいいですよ』とか。あとは目に涙がたまっていることがあって、それを見た動物病院の先生から『一度診察に来てみませんか?』と連絡をいただいて診ていただいたり。今はお薬のおかげで涙焼けもよくなってきました」
──YouTubeは、そういうプラスのこともあるんですね。飼い主さんのYouTubeには「39歳、結婚できない男がポメラニアンを飼いました」とありますが、顔は出されていません。
「YouTubeを始めることは知人には一切言ってなかったんですよね。こっそりやってました(笑)」
──さすがに今は友達にも知られているのでは?
「YouTubeを始めて一年半ぐらいしてから数人にだけ言いました。たまたまバレたことは何度かあります。ほとんど顔出しはしていないのですが、『声を聞いてすぐわかった』と言われました。
私生活や仕事関係で犬好きな一面は見せてこなかったので、動画を見た人からは『こんなに犬が好きだったなんて』と驚かれました(笑)」
──顔を出さないのには何か理由があるんですか?
「『ポメラニアンのマヨちゃんねる』の主役はマヨ。あまり飼い主が出しゃばるのもよくないなと思いつつ、急に歌を歌ったりはしちゃうんですけど(笑)。(Ado『うっせぇわ』カバーの回)でも極力、顔は出さないようにしてます」
撮影していないときからずっと可愛いんです(笑)
──毎週月・水・土の週3で動画をアップしていますが、編集もご自分で?
「はい。空いた時間にやっています。そんなに重荷に感じたことはないです」
──仕事とYouTubeの両立は大変ではないですか?
「最初の頃よりは、全然時間はかからなくなりましたし、在宅勤務ということもあって、仕事をサボりつつ動画編集をしてます(笑)」
──「うちのマヨはやっぱり可愛いなあ」と思いながら、楽しく編集をしてるのでしょうか?
「YouTubeを見てくれている方からも『可愛い』と言っていただいてるんですけど、YouTubeに上げてる動画はほんの一部で、普段からずっと可愛いんです。撮影してないときも可愛いから、僕が見てる目がそのまま動画になればいいのにって思ったりします(笑)」
──その気持ちわかります。これまでに上げた動画でお気に入りの動画は何ですか? 私が声を出して笑ってしまったのが、『【ピクトグラム】ポメリンピック可愛いカメラ目線50種【完全再現】』。編集が大変そうでしたが、解説者の声とぴったりで。
「あのピクトグラムは、オリンピックを見ていてすごくおもしろいなと思って編集したんですけど、昔の画像を見直して解説と合う画像を探す作業が大変でした。でも、可愛かったので作業自体は楽しかったです(笑)。
僕のお気に入りはたくさんあるんですけど、今、思い浮かんだのは、マヨと部屋の中でサッカーをした動画(『愛犬とサッカー対決したら超面白かったw』)。小さなボールを使ってゴールも作ってサッカー対決をしたんですけど、意外とマヨも楽しんでくれてたみたいで、あれはお気に入りです」
──弟のモマくんに会った動画も評判がよかったですね。
「モマくんとは運命的な出会いでびっくりしましたね。たまたまYouTubeを見ていたら、白いポメラニアンの動画を見つけて。子犬の時期に撮った写真が、マヨの子犬の頃の写真と背景が似てたんです。しかも誕生日も一緒だったので、これは姉弟に違いないと思って連絡して会いに行きました。
まだ3回しか会ってないので、マヨの犬見知りが発動してモマくんとそこまで仲良くはなれてないんですけど、飼い主同士は仲良くなれました(笑)。同じ年齢のわんちゃんを飼っているので、いろいろな相談もできますし、これからも定期的に会えたらいいなと思ってます」
編集するときのこだわりはマヨの感情を勝手に演出しない
──ネタやテーマはどのように決めているんですか?
「思いついたら撮ってみるという感じです。編集をするときのこだわりは、YouTubeの中には犬の気持ちを代弁する動画もあると思うんですけど、僕の場合はマヨの本当の気持ちがわからないから、それはしないようにしています。わかったつもりでいてもやっぱりマヨの本心はわからないし、マヨの感情を勝手に演出したくないので」
──なるほど。では、YouTubeを始めてよかったことは何ですか?
「たくさんの方たちから『可愛い』とか『癒やされる』と言っていただけること。犬は飼えないけど、マヨの動画を見て癒やされていると言ってもらえることも多いんですけど、僕自身もマヨを飼う前は、ペットの動画を見て癒やされていたので、そう言ってもらえることがモチベーションにつながっています」
──動物系YouTuberを目指している読者にアドバイスがあればお願いします。
「とにかく自分が可愛いと思う瞬間を自分の目線で動画に収めること、でしょうか。あと、再生回数がなかなか伸びなかったり、登録者数が増えなくても根気よく続けると、いつかたくさんの人が見てくれるようになるかもしれません。自分もそうだったので、続けることが大切だと思います」
──動画ではお台場やドッグカフェやお祭り、一泊旅行などお出かけもしていましたが、コロナが収束したら、マヨちゃんとやりたいこと、行きたいところ、挑戦したいことなどはありますか?
「めちゃくちゃありますね。マヨは好奇心が旺盛で初めて見るものに興味津々なので、新しいおもちゃや食べ物も買ってあげたくなるし、見たことのない景色をたくさん見せてあげたいと思っています。まだ海を見たことがないので、海を見せてあげたいですね。
それから、犬も一緒に入れる温泉とか、そういうところにも行きたいなと思っています。またみなさんにYouTubeで紹介できると思うので、楽しみに待っていていただけたらうれしいです」
(取材・文/花村扶美、編集/福アニー)
【Profile】
●ポメラニアンのマヨちゃんねる
ポメラニアンのマヨ(♀)と初心者飼い主(♂)の成長記録。YouTubeで毎週月・水・土18時に更新予定。