新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」(2022年1月18日)では、成年皇族となられたばかりの愛子内親王殿下の初めての和歌が注目された。
「英国の 学び舎に立つ 時迎へ
開かれそむる 世界の窓」
学習院女子高等科2年生の夏休みに、約3週間の英国留学をされたときの思いを詠まれたものだった。愛子さまにとって初めての和歌の発表の場ではあったが、学業優先のため、残念ながら式には参加されなかった。
飾らないご性格が和歌にも表れていた
「文才がおありになるといわれていた愛子さまだけに、凝った歌を詠まれるのではないかと期待されましたが、あえてテクニックにこだわらずに素直なお気持ちを表現されたものでした。天皇・皇后両陛下や専門家も細かいアドバイスなどはなさらずに愛子さまおひとりで考えられたといわれて、できあがるまでに時間はかからなかったそうです」(宮内庁関係者)
愛子さまは、小学生のころから百人一首のカルタとりをご家族でなさるほどで、学習院女子中等科内で行う百人一首大会でも、断トツの1位だったという。
中学生からは、和歌も作られるようになり、高校生のころには、和歌の先生も目をみはる作品を作られたそうだ。
「今回発表されたすがすがしい歌には、飾らない自然なご性格が表れていたのではないでしょうか」(同宮内庁関係者)
愛子さまが留学した英国イートン校のサマースクールは、学習院女子中・高等科が行っている海外研修プログラムで、参加した学校の生徒ら39人とともに寮生活を送りながら、英会話やイギリスの文化を学ばれた。
「愛子さまは、4歳のときに雅子妃殿下(当時)のご静養のため初めてオランダにご一家で行かれたので、次の外国行きもご一家と一緒になるのではないかと期待されました。結局、学校の研修プログラムを利用なさって、お友だちと楽しい経験をすることを優先された。両陛下の急がせない教育は、こんなところにも生きておられるのではないでしょうか」(元東宮職)