2022年を迎えられるにあたり、ご家族そろって笑顔をお見せになった 写真/宮内庁提供

留学をへて大きく自立

 実は、イートン校と日本との関係は長い。2010年には、皇太子殿下(当時)もイートンカレッジ聖歌隊のチャリティーコンサートをご鑑賞されたことがある。同校の聖歌隊は、東日本復興支援チャリティコンサートなども行ってきた。

 愛子さまは、イートン校へ留学した経験があったお友だちから体験談を聞かれたことなどから、留学への希望が高まったといわれた。

 実際に英国での留学体験を終えて帰国なさった愛子さまは、〈かけがえのない思い出〉として、〈すべてが新鮮で、とても楽しく充実した体験になりました〉と感想を述べられている。

 ある東宮職関係者は「宮さまは、この留学を機に改めて大きく自立なさったのではないでしょうか。両陛下をはじめ、周囲の人たちへの感謝のお気持ちをより表現なさるようになっていったそうです」という。

 天皇陛下も42年前の成年式を前に開いた会見では、次のように述べられていた。

「海外へ出るということは、これは非常に重要なことだと考えていますから、できるだけ機会があれば出たいと思っています」

 来年の歌会始のお題は「友」

 愛子さまにとって、友だちの存在はともに喜びをわかち合える大切なものだという。成人式は、コロナ禍でご欠席なさったため会えなかったというが、オンラインで会話をなさる日々だそうだ。

 愛子さまは、そんな「友」をイメージされて、すでにいくつかの和歌を思い浮かばれたといわれるが、来年こそ歌会始の儀にお姿を見せていただきたいと願っている。

(取材・文/友納尚子)