上皇上皇后両陛下から受け継がれた沖縄への思い
今年5月に本土復帰から50年となる沖縄については、
「幼少の頃より、沖縄に深い思いを寄せておられる上皇・上皇后両陛下より、沖縄についていろいろなことを伺ってまいりました」とはっきりと述べられた。
子ども時代の沖縄との関わりについては、
「毎年夏を過ごした軽井沢での沖縄の豆記者の皆さんとの交流がありました。そうした機会は、幼少の私にとって、沖縄について知るとても良い機会でした」と振り返られた。
愛子内親王殿下も5歳の時から、総理官邸や国会議事堂などを取材する小中学生から選ばれた「豆記者」と懇談されてきた。沖縄県から派遣された豆記者から沖縄の歴史などの話を実際に聞かれることの大切さを、陛下から受け継がれて学ばれてきたのかもしれない。
陛下は沖縄の苦難の歴史を「決して忘れてはならない」とし「今まで沖縄がたどってきた道のりを今一度見つめ直し、沖縄の地と沖縄の皆さんに心を寄せていきたいと思います」と意欲的に語った。
そして、多くの人が沖縄の歴史や文化などへの理解を深めていくことも訴えられた。
「会見は、昨年同様に予定通りの午後5時からのスタートでした。北京オリンピックの閉会式が終わってからというタイミングで、押し迫った21日に会見が行われたのではないでしょうか。コロナ禍でお誕生日の一般参賀が行われないことから、多岐にわたりお考えを述べられるとは想像していましたが、昨年よりもさらに長く言葉に力強さを感じました」(宮内庁担当記者)