ご性格や長所・短所については
「“どこでも寝られるところ”でしょうか」とユーモアを交えてお話になられた。これは、栃木県の那須の御用邸の縁側にあるソファで寝られてしまい、朝を迎えられた際のエピソード。
愛子さまが高校2年生の夏休みに短期留学のイートン校から戻られて、那須でご静養されたときだったという。
「愛子さまは着いたその日にお疲れになって、ソファで横になられたそうです。いつもなら両陛下が声をかけて起きるのでしょうが、この時は何度声をかけても起きなかったので、そのまま寝かせておきましょうということになったそうです。
愛子さまの学校生活も充実していたことからご安心なさって、子離れなさっていらっしゃるご様子だったといいます」(宮内庁関係者)
会見中、隣の部屋には雅子さまの姿も
会見での質問は、昨年10月にご結婚された小室眞子さんについても及んだ。
「幼い頃から、いつも変わらず明るく、優しく接していただいたことをありがたく思うとともに、従姉妹(いとこ)として、末永いお幸せをお祈りしております」
愛子さま自身の結婚観にも質問が及ぶと、「今まで意識したことはございません。理想のお相手については、一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的ではないかと考えております」とはにかまれた。
このお言葉からは、両陛下のお姿が理想像として浮かばれたのではないだろうか。
事前に伝えられていない関連質問では、雅子さまが出産後に「生まれてきてくれてありがとう」と述べられた発言に対して、
「私も“生んでくれてありがとう”と伝えたいと思います。また、これまで両親にはさまざまな機会を与えていただいたり、私の成長を、愛情を持って温かく見守ってきていただいて、そして“これからもどうかお身体を大切に。これからも長く一緒に時間を過ごせますように”という言葉も添えたいと思います」
と両陛下への感謝を笑顔で表された。
質問内容は事前に両陛下も確認されるものだが、関連質問だけは当日に記者からされるため愛子さまがどのようにお答えになるかは分からない。
この会見が行われた「大広間」の隣の部屋では、雅子さまがそっと待機なさっていたという。愛子さまからの心からの感謝の言葉を遠くから耳にされて、母としての雅子さまは、どのように受け止められたのだろうか。
(取材・文/友納尚子)