モノづくりで大切にしているポイントとは

──時代にマッチした形でプロモーションされていて、商品発売から30年以上の時を経ても、新鮮さを感じました。モノづくりで大切にしているポイントはなんですか?

大塚さん「今はくせ・うねりをケアする商品がものすごく多くなり、それによって、いろんなブランドを買い回りされるお客様が増えています。やはりこれは、お客様がどの商品を使っても納得されていないからだと思います。“お客様は何を求めていて、何が足りていないのか?”まずは、それを見つけるために、しっかりと観察して、分析しています。そしてもうひとつは、お客様が使ってワクワクするような商品づくりです。パッケージでもいいし、リラックスできる香りでもいい。この商品を使えば、“今日、一日気分が上がって楽しめる”そんな商品をつくること。そして、機能性や価格だけではなく“プロカリテだから、また買おう”と思ってくださるファンを、もっと増やしていきたいと思っています」

思い入れのある商品のエピソードの紹介に、熱がこもる。マーケティング担当の大塚莉菜さん 撮影/佐藤靖彦

──そのためには、商品を実際につくる、研究所との連携も重要になってきますね。

大塚さん「やはりマーケティング部だけでは、よい商品を生み出せません。私たちが見つけてきたアイデアの種をどのように具現化していくか、研究スタッフと一緒になって考え、形にしていかなければなりません。研究所には、香りなどのサンプルも数多く置いてあるので、研究スタッフに、試験的にその場で商品をつくってもらうことも少なくありません

──その他の部署ともやりとりはあるのでしょうか?

大塚さん「当社は部署間の連携が強いので、新たな商品につながりそうなヒントがあれば、決定事項でなくても、すぐに他部署に相談できます。人数が少ないからこそできるチームワークですね。100年近い歴史のある会社なので、製造会社や原料会社などさまざまなお取引先様とのお付き合いがあります。豊富なノウハウをもっている協力会社との関係性を大切にしながらこれまでやってきたことが、今の新商品の開発にも生かせていると思います」