1日約2時間、自校の教員の労働時間を短縮
公平委員会への申し立ては大きな成果を上げたのではないかと考えています。
まず、【1】の勤務時間外の登校指導とライン引きの仕事はなくなりました。また【2】については、1年後から児童の登校時刻が8時15分、職員の出勤時刻が8時20分になりました。【3】の休憩時間については、学校長が責任を持って、休憩時間を確保することに努めてくれました。
【2】の出勤時刻の変更はとても大きかったです。以前は教員の約8割が7時30分より前に出勤していましたが、出勤時刻の変更から1年後には、ほとんどの教員が7時30分以降に出勤するようになりました。変更から2年後の現在では、8時過ぎに出勤してくる教員も一定数います。
休憩時間を意識して「休む」雰囲気づくり
【3】の休憩時間の確保もいい影響を及ぼしました。休憩時間を確保するために会議が大幅に短縮されました。会議がなくなると新しい仕事の提案がなくなります。実は、このことが働き方改革につながりました。もちろん、休憩時間といっても、実際にはみんな仕事をしています。でも、義務的に参加する会議や打ち合わせがなくなったことで仕事がはかどりますし、何よりも「休憩時間は自主的な時間」という雰囲気が普段から職員室の中で高まりました。
こうした変更によって、私の勤務先は市内ではトップレベルの、教員の在校時間短縮校になりました。教員のみなさんの労働時間を1日2時間くらい減らせたと言っても過言ではありません('20年4月から新しい校長になったことも大きな変化でした。校長の意識が高いと働き方改革は進むのです)。