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バラエティ

テレビ通販の顔、ペナルティ・ヒデの「うさんくさくないプレゼン」の秘密

SNSでの感想
ヒデ(ペナルティ) 写真/吉本興業
目次
  • 昨日よりももっとハッピーになれる通販
  • 購入後の生活を想像してみよう
  • これは買い! 商品の選び方
  • 【豆知識】「サイズ」「重さ」に落とし穴

 通販番組のMCとして活躍する「ペナルティ」のヒデさん。「うさんくさくないプレゼン」「商品への熱い思いがハンパない」と多くの通販MCがいるなか、圧倒的な売り上げを誇っている。表も裏も知り尽くしているからこそ知っている「売れている商品」「買っていい商品」とは?

昨日よりももっとハッピーになれる通販

 コロナ禍もすでに2年目、通販の売り上げは絶好調だ。

 ここ最近“テレビ通販の顔”となっているのが、お笑いコンビ「ペナルティ」のヒデさん。2014年にフジテレビ『ノンストップ!』通販コーナーのMCとなってから、視聴者の物欲を刺激する巧みな話術で、テレビ通販における在京キー局売り上げNo.1の原動力に。そんなヒデさんに、テレビ通販で押さえるべきポイントを聞いた。

「出演するプレゼンターの言葉にすべてがあると思います。僕のモットーは『ウソをつかない』『本気でプレゼンする』。心の底からいいと思うものにはついつい本音が出ちゃうものなんですよ

 それは、プレゼンターとしての「売る責任」からきているという。

「たいして知りもしない商品を『いいでしょう?』とか『僕も使ってみてよかった』なんて絶対言えません。もしそう言葉にしたところで、今の時代、調べたらすぐに事実かどうかわかっちゃいますね」(以下、ヒデさん)

 ヒデさんが売る商品は軒並みヒット。ときには“推し”の商品が2億円(※)を売り上げることも。しかし、売り上げがいいからといってギャラが変わるわけではないという。

「僕は、せっかくなら『買ってよかった』と満足できる商品を手に入れてほしい。ギャラが上がればうれしいけど、正直、やりがいがお金を上まわっちゃってるんですよね」

(※)2012年5月5日放送の「ジェットスリムボディMAX」の売り上げにおいて

 通販ユーザーが増えているのは喜ばしいこと。ただその一方では、通販ならではの失敗ケースも増えている。思っていたものと違った、自分の家では使い勝手が悪かったなど、その理由はさまざまだ。

 せっかくの楽しい買い物を期待はずれに終わらせず、通販ならではの楽しみ方を満喫してもらいたい、と語る。

購入後の生活を想像してみよう

 ヒデさんは、商品そのものではなく「商品を買ったあとの物語」をプレゼンするよう、心がけているという。

『便利になる』よりも『快適になる』のほうが僕のなかでは強いかもしれません。例えば、時短できる圧力鍋なら、『便利』であるだけじゃなく、そこで節約できた時間を自分のリラックスタイムに使うことで『快適』になりますよね。僕は商品を家に迎えることで、豊かな時間が手に入ればいいなと思っています」

 ほかには、通販で定番商品の布団圧縮袋。通販番組では、空いたスペースに何か物が置けますよ、とすすめるのが常套句(じょうとうく)。でも、ヒデさんは「広くなった空間」自体に価値を感じてほしいという。買うことがゴールではなく、「今までより快適に暮らせること」、そして新たな始まりを期待させるような言葉選びをしている。

「スペースができる+物が減るような商品ならもっと魅力的だと思うんです」

 視聴者には生活がどんなふうによくなるのかを考えながら商品を選んでもらいたい、とヒデさんは続ける。

「便利そうだからと買ったけど重くて使いづらいだとか、大きすぎてキッチンに置けないなんてなったらじゃまなだけ。『失敗した!』ってなりますよね。そんなことがないよう、しっかり見極められるよう、リードするのがプレゼンターの醍醐味(だいごみ)です」

 ヒデさんには本当におすすめだと思っているときの“決まり文句”がある。

番組で『間違いない!』と手を振り下ろしながら紹介している商品があったら、ぜひ買ってください(笑)

 実は共演者からの指摘でこのクセに気づいたという。

「通販番組は対面販売とは違い、断りづらくて買ってしまうという心配がありません。こんなこと言っちゃいけないのかもしれないですけど、別に買ってくれなくても構わないです。マイペースに買い物を楽しんでいただけたら」

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