組織に属する企業人なら誰しもが経験する大人の行い。
根回し。
会議前に幹部に情報を事前に伝えておくことで物事の進み方が断然、違ってくる。
個別に丁寧に説明をする地道な根回しこそ、企業人に欠かせない技術なのです。
しかし、根回しにも落とし穴はあります。
「それ、A部長から聞いたよ。どうして私より先にA部長に話したんだ!」
「その件、会議前に社内でウワサになってるじゃないか!」
「報告の順番が違うぞ!」
よかれと思って根回ししたのに、失敗してしまった経験、みなさんも一度はありますよね。
大丈夫、それ懐ゲーで経験してますよ。
今回ご紹介する懐ゲーは「ロックマン」です。
画期的なステージセレクトシステム
ロックマンはカプコンから1987年に発売されたファミコン向けアクションゲームです。
カットマン、ファイヤーマンにアイスマンといった「〇〇マン」という名前のボスロボットが多数登場し、そのボスを倒すことでボスの特徴ともいえる武器を使えるようになります。
ロックマンが何よりも強い衝撃を与えてくれたのは「ステージセレクトシステム」です。
当時のアクションゲームは、ゲームをスタートするとステージ1からはじまり、ステージ2、3と順に進んでいくものがほとんどでした。
しかし、ロックマンは、遊ぶステージを自分で選べるという斬新なシステムが採用されていました。そして、そのステージセレクトシステムを楽しいものにしたのが、各ステージボスから得られる武器が、別のステージボスに絶大な効果を発揮するという仕組みでした。
その理不尽な強さが30年経っても語り継がれているエアーマンも、ウッドマンの武器を持ってすれば半分寝てても勝ててしまうほど極端に難易度が下がるのです。
それゆえ、ロックマンはステージをどの順番で進めていくのかが最大の攻略方法となっていたのです。
どの順番で進めていくか。
まさに現代社会の根回し文化そのものではありませんか。