独特な世界観がやみつきになる、お笑いコンビ蛙亭。
そんな蛙亭のネタづくりを担当するイワクラさんは、テレビや劇場でコンビとして幅広く活躍する一方、トーク番組『イワクラと吉住の番組』(テレビ朝日)などではソロで活躍中。
仕事もプライベートもノリにノっており、同世代の女子を中心にポジティブな影響を与えています。
そんなイワクラさんの仕事とプライベートを深掘り。人生の波に乗るコツを教えてもらいました。
(インタビュー前編では、イワクラさんが周囲と良好な関係性を築くために気を付けていることや、愛される人に大事なコツをお伺いしています:記事→蛙亭・イワクラ「愛されるコツはいじられること」垣根を作らない人間関係の円滑ルール)
◇ ◇ ◇
「女芸人は恋愛したらおもしろくなくなる」を気にしなくなった
──イワクラさんといえば、仕事もプライベートも上手にバランスが取れていて、順調な印象です。
「そうですかね? まだまだ両立できてないときもあると思いますが。
でも、たしかに最近は仲がよい人と仕事の現場が一緒になることが多くて、前よりも気を張らなくなりました。
プライベートでは、納言の薄幸さんとか、尼神インターの渚さんとかとお仕事終わりに飲みに行かせてもらえて、すごく楽しいです。仕事の話もプライベートの話もできる、刺激し合える関係性の方が増えていくのは、嬉しいなと思います」
──後輩とも、先輩とも仲がよいのですね。もともと仕事とプライベートは、分けないタイプなのでしょうか?
「そうです。今思うと、芸人になりたてのころは、よくない意味でも全然分けられていませんでした」
──よくない意味というと?
「超メンヘラだったので、好きな人に彼女がいることを知って、劇場でワーッて泣いて、先輩に話を聞いてもらうこともあって(笑)。出番に支障が出たり、舞台を飛ばしたりした経験はないのですが、本番のギリギリ前まで泣いていたこともありましたね」
──本番に支障が出ないのは、さすがですね。
「やっぱり仕事がいちばんなので、舞台上では客観的に自分のことを見れるんですよね。たまに舞台上で“この前泣いてたんですよ”っていじられることもあったのですが、そのときは“いじらないでくださいよ”って返せるんです」
──周りから言われたこともあったのですね。
「そうですね。舞台上で言われるのは全然よかったのですが、入りたてのころは、ベタに“女芸人は恋愛したらおもしろくなくなる”って言われることもあって。それを言われて、あんまり恋愛しないほうがいいのかなと思ったこともありました。
でも、冷静に考えたら“女の子と遊びまくってて、おもしろい話のひとつもできてないやつに言われたくねえな”って思えてきて(笑)。“舞台に支障はきたさない、ネタ作りを怠らないなら、同時進行してもいいか”と、考えを切り替えたんです」
──カッコいい……! 最高ですね。
「舞台上で泣いているわけでもないし、フラレたショックで”いま、ちょっとしゃべれないです”って言ったわけでもなく、むしろそういうときの自分を題材にしたネタを作ったり、エピソードとして話したりしているんですもん。いいじゃないですか。
もう“うるせえ”と思って、気にしなくなりました(笑)」