松村沙友理と伊礼姫奈が挙げた“憧れの存在“は?

──それにしても、取材中もすごく快活な松村さんですが、乃木坂46時代の明るいキャラクターや、バラエティーで見せる立ち居振る舞いそのままですね。グループ加入当初からそうだったんでしょうか?

松村 えーっと(笑)、意識して振る舞っているわけではないんです。昔から二次元のキャラクターにハマっていて、アニメやゲームに登場するアイドルも好きでした。中でも私が憧れていたのが、どんなときも笑顔で弱みを見せない、全力なキャラの子たちです。だから自然に、画面の中の憧れの彼女たちのようにならなきゃと思って私なりのアイドル像が気づいたらできていて、ここまで10年以上の日々を送ってこれたのかなと思います。

──二次元の推しへの憧れを活動に昇華してこられた、と。

松村 ずっと二次元がエネルギーなので(笑)。アイドルものだと特に『ラブライブ!』シリーズが好きで、例えば暗いネガティブなことを口にしないのも、思えば彼女たちの影響なのかなと。性格的にも“私についてきて!”タイプではないので、乃木坂46のメンバーの中から、私のキャラクターを選んで受け入れてくださったファンのみなさんには感謝しっぱなしです。

──伊礼さんには推しというか、憧れや目標になる人はいますか?

伊礼 実は清原果耶さんです! 私と4歳しか違わないのに、いつも芯を持って役者をやられているところが尊敬できます。でもお仕事でご一緒できたら、松村さんと同じで畏(おそ)れ多くて話しかけるどころではないかもです(笑)。

※インタビュー後編に続きます

松村沙友理さん&伊礼姫奈さん 撮影/矢島泰輔

(取材・文/大宮高史)


《PROFILE》
松村沙友理(まつむら・さゆり) 1992年8月27日生まれ、大阪府出身。2011年、乃木坂46・1期生オーディションに合格。舞台『じょしらく』(’15年)、映画『賭ケグルイ』(’19年)などに出演。’21年に乃木坂46を卒業後は俳優業を中心に活動し、『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』がグループ卒業後、初主演作品となる。

伊礼姫奈(いれい・ひめな) 2006年2月7日生まれ、群馬県出身。4歳より俳優活動をスタート。NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(’16年)、WOWOWオリジナルドラマ『向こうの果て』(’21年)、NHK『今度生まれたら』(’22年)などに出演。’23年は『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』のほか、主演作『18歳、つむぎます-私の卒業 第4期-』や『ちひろさん』『この小さな手』など出演映画多数。

『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』
(C)平尾アウリ・徳間書店/「劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ」製作委員会

5月12日(金)新宿バルト9 他全国ロードショー

【出演】松村沙友理 中村里帆 MOMO(@onefive)KANO(@onefive) SOYO(@onefive) GUMI(@onefive) 和田美羽 伊礼姫奈 あかせあかり 末吉9太郎(CUBERS) 岩永ひひお 村田優斗(世界クジラ) 喜多乃愛 速瀬愛 根岸可蓮 山下航平 片田陽依 西山繭子・豊田裕大 ジャンボたかお(レインボー) 
【原作】平尾アウリ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(COMICリュウWEB/徳間書店)