5歳から将棋を始め、2012年にプロ棋士養成機関に入会。14歳の若さでプロ入りし、2023年3月には20歳8か月で六冠を達成した、藤井聡太竜王。六冠を達成したこの記録は、羽生善治九段が保持していた最年少記録を3年6か月も更新する快挙となりました。
冒頭のセリフはあるイベントで「もし、将棋の神様がいるのであれば何をお願いしたいですか?」と聞かれた際の藤井さんの回答。
イベントに参加していた他の棋士が「自分に根性をつけてほしい」「全局勝ちにしてほしい」「あと30年は続けたい」と、時にユーモアを交えながら自身の将棋への思いと願いを語るなか、藤井さんは冒頭のように「せっかく神様がいるのなら、一局お手合わせ願いたい」と答えました。
やはりもう藤井さんレベルだと視点が違う……というのはもちろんなのですが、印象的だったのが、そのときの表情が少年のようにキラキラして、本気で将棋の神様と一局指してみたい! という気持ちが滲み出ていたところ。将棋の神様としてもこんなに嬉しいことはないのではないでしょうか。
苦しい時の神頼み、とはよく言ったものですが、藤井さんにとっては神でさえ自身を高める相手になるとは。藤井さんを見習って、「もし、“編集者”の神様がいるなら何をお願いする?」と自分に質問してみました。
「常に読者の声を可視化できる能力が欲しい」
「1秒に1個くらいのペースで企画アイデアを降らしてほしい」
「1記事当たり、数秒で編集できるような力をください」
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こいつぁ王手には程遠いですね。投了です(西)