子どもはロックにまるで興味なし!? 今回の舞台は「みんな楽しんで観られるはず」

──まさか、お酒から和菓子ラバーに転向されるとは。今ではお子さんたちも成長して、なかなかパパと遊んでくれない年ごろではないですか?

娘は中2で、アーティスティックスイミングでオリンピックを目指して頑張っていて、小5の息子2人のうち1人はサッカー、1人は絵を描いたりと多彩。今のところ、誰もロックには興味がないですね。というか、うちではロックを聴いていると妻から、“イライラするからやめて”とクラシックに変えられる。家庭内ロック禁止だったんです(笑)。

 それでも、車の中ではビートルズを聴かせていて、サッカーをやっている息子がゆっくり目覚め中ですかね。ピアノを習っているので、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』を弾いていますよ。ママに聴かせたら、あんなにロックは嫌いって言っていたのに、うれしくて泣いてるの(笑)。

 自分が舞台に出ているときには、“見にきたら”と誘ってみるんですけど、ロックな親父にはまるで興味がないみたいで、このあいだもディナーショーに呼んだのに全然、見ていない。おいしいものがあるから来ただけで、楽屋でずっと食べているだけでした(笑)」

──ディナーショーはかなり盛りだくさんの内容だったようですが……。

「今年の8月で、“男が泣ける男の歌”がコンセプトのカバーアルバム『Respect』シリーズ発売から10周年、そして'18年から毎年開催している『東京アメリカンクラブ』でのディナーショー開催5年目今回のディナーショーでは、この2つのアニバーサリーを記念して、リスペクトするアーティストの楽曲たちを、吉田建さん率いる『オーケストラ・ア・ゴーゴー』の演奏をバックに、スペシャルゲスト・上田正樹さんを迎えて行いました。もちろん俺が歌い続けている『君はともだち』や、レッドウォーリアーズの歌も'80年代を代表する大ヒット曲のカバーを盛り込んで、盛大に還暦ライブを演(や)りました。

 でも、今回の舞台『SEVEN-シンドバッド7つの航海-』は、みんなが楽しんで観られるはず。船乗りシンドバッドといえば、誰もが知っている物語。“みんなと一緒に夢を求めて冒険する”というテーマはわくわくしますし、セリフは少なめで、歌がメインのミュージカル・ショーなんですよね。ギターの弾き語りもあるし、演出の三木章雄先生がバラエティーに富んだ歌を選んでくれて、俺自身が大好きな曲が何曲もある。自分の個性が生かせる舞台になりそうですし、どんな世代の人たちにも夢中になっていただける作品になっていると思います」

ロック魂”でこれからも輝き続けてください! 撮影/伊藤和幸

(取材・文/Miki D'Angelo Yamashita)


【PROFILE】
ダイアモンド☆ユカイ ◎ロックミュージシャン、俳優。1962年3月12日、東京生まれ埼玉育ち。'86年、伝説のロックバンド『RED WARRIORS』のボーカルとしてメジャーデビュー。人気絶頂期の'89年、わずか3年の活動で日本武道館公演を最後に解散。その後、「ダイアモンド☆ユカイ」としてソロ活動を開始。現在は音楽活動を中心に舞台・映画・バラエティ番組に出演するなど、幅広く活動中。私生活では'10年に47歳にして初めてパパになり、現在は1女2男の父。歴史やスイーツが好き。

ミュージカル・ショー『SEVEN-シンドバッド7つの航海-』

◎作・演出:三木章雄(宝塚歌劇団)
◎出演:中村嶺亜(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)/黒田光輝(少年忍者/ジャニーズJr.)/彩輝なお/彩乃かなみ/蘭乃はな/竹廣隼人/ダイアモンド☆ユカイ

ギターを片手に歌を披露するダイアモンド☆ユカイさん (C)エイベックス・エンタテインメント/撮影:岩田えり

【東京公演】​2022年11月3日(木)~11月19日(土)@品川プリンスホテル クラブeX
【大阪公演】2022年11月26日(土)~11月27日(日)@森ノ宮ピロティホール

※公演詳細やチケット情報は公式HPへ→https://seven.sindibaad.jp/